消防設備の設計と工事

消防設備は、その消火・防火対象物に応じて効果的な設計や設備方法が異なります。
また、設置に関しては資格を有した者にしか認められていません。設置可能な資格者とは消防設備士のことですが、その資格は甲種と乙種にわかれていて、甲種消防設備士にしか工事が許されていません(乙種は整備のみです)
アイテックでは経験豊富な甲種設備士が、それぞれの施設・建物に適したベストな消火設備のご提案と確実な設計・施工をお約束します。

各種消火設備

屋内消火栓設備

火災の初期消火を目的としたもので、人が操作して使用する設備です。
1号消火栓、易操作性1号消火栓、および2号消火栓があり、1号消火栓は、一般によく知られるホースを引き出して使用するタイプのものです。1号消火栓はホースをすべて引き出さないと放水することができないため、通常2人以上での操作や訓練の必要も生じますが、易操作性1号消火栓は1号消火栓の操作性を簡易化させたもので、1人でも扱える構造となっています。
2号消火栓は放水量を1号消火栓より少なくし、より扱いやすくしたものです。

スプリンクラー設備

火災を早期に感知すると同時に、自動消火をするための設備です。
使用するヘッド部分の種類や、配管内に予め水を貯えるか否かなどによって分類されます。
※寒冷地では配管内の水が凍結してしまうことから。予め通水しないタイプを用いる場合があります。

1:閉鎖型スプリンクラーヘッド

埋込型 耐外力向上

フレーム上向型(露出)

フレーム下向型(露出)

マルチ型

2:開放型スプリンクラーヘッド

フレーム上向型(露出)

フレーム下向型(露出)

マルチ型

感熱開放継手

3:放水型スプリンクラー

壁付型

天井付型

4:連結散水ヘッド

フレーム下向型

水噴霧消火設備

水を500μm~1000μmの微細な霧状にして放射噴霧するもので、水蒸気による無酸素状態と冷却によって燃焼を阻止します。水噴霧消火設備は、可燃性液体類などの消火や火勢のコントロール、延焼防止などを目的として設置されます。

パッケージ型消火設備

パッケージ型消火設備は防護区画内または外部にパッケージ及びエキストラボックスを設置し、これらから区画内全体に気体の消火剤放出して火災を消火する設備です。

泡消火設備

泡ヘッド、ノズルから空気の泡を放射します。燃焼表面を泡で覆って無酸素状態を作るのと同時に、泡に含まれる水分の冷却作用によって消火する設備です。可燃性液体類の消火に有効であり、おもにビルの駐車場などに多く設置されています。

ガス系消火設備

水系消火設備では感電などの二次災害を招く恐れがある電気関連施設や、駐車場、ボイラー室、指定可燃物貯蔵エリアなど、特殊な場所によく使用されます。ガス系の消火設備はおもに「不活性ガス消火設備」と「ハロゲン化物消火設備」に分かれており、「不活性ガス消火設備」は噴射ヘッド、ノズルから二酸化炭素や窒素など反応性の低い不活性ガスを放射し、空気中の酸素供給を遮断することによって酸素濃度を低下させ、消火へと導きます。「ハロゲン化物消火設備」では、ハロゲン化物消火剤に含まれるフッ素、塩素、臭素などのハロゲン元素が有する燃焼抑制の化学反応により消火します。

粉末消火設備

粉末消火剤が持つ燃焼に対しての抑制作用によって消火する設備です。粉末消火剤は、炭酸水素塩やリン酸塩類などの成分によって分かれ、それぞれ適応する火災に対して使い分けられます。

移動式粉末消火設備

消火薬剤を大量放出により、燃焼場所を覆い空気を遮断して消火します。また燃焼の連鎖反応を中断する抑制効果もあります。
屋内外駐車場、自動車整備工場、飛行機格納庫、電気室など油火災や電気火災の恐れがある場所に最適です。

消火器

施設等に固定された消火設備と同様に、内容される消火剤の種類は多岐にわたり、適応する火災によって普通火災用・油火災用・電気火災用と明確に表示することが義務付けられています。消火器の場合は、その取り扱いやすさなどから粉末消火器の普及がもっとも多い傾向にあります。

連結送水管設備

消防隊が消火活動を行う際に消火用の水を火災が発生した階まで送水するために、高層建築物、地下街等に設置される設備です。火災の際には消防ポンプ自動車から消防ホースを送水口に結合して送水し、消防隊が現場階の放水口に消防ホースを結合して火災現場がポンプ車より遠い場所でも消火活動ができるようにした設備です。

保守・点検

消火設備の定期的な点検は、消防法第17条3の3によって定められています。
消火設備の不備放置や未点検は、たとえ火災が発生しなくても消防法違反となり、厳しい罰則が科せられます。
万が一、そのような状態で火災を発生させた場合には、損害賠償をともなうさらに大きな責任問題に発展しますから、決められた時期に必ず行わなければなりません。
消火設備機器の点検は、損傷の有無や外観の劣化度、簡易的な操作による機能の確認などを行う6カ月に1度のものと、機器のすべて、あるいは一部を作動させて機能を確認する1年に1度の総合点検があります。
さまざまな種類が存在する消火設備の整備・点検には、その構造や機能についての高度な知識と技術が必要です。
整備・点検も、そのノウハウを熟知した甲種消火設備士のいるアイテックにお任せください。

ご利用までの流れ

01.見積りご依頼

お問い合わせフォームよりお気軽に見積りをご依頼ください。

02.打ち合わせ

設置目的や使用条件、お客様のご要望などを詳細にヒアリングします。

03.設計・工事計画

条件に適した設備をご提案、選定し、基本設計を決定します。
その後、お見積りと工事スケジュールを作成します。

04.ご発注

設備内容、工事日程、ご予算など、様々な条件にご納得いただいたうえで、発注していただきます。

05.管轄消防協議

設置設備の協議を行い、管轄消防署へ届出する書類の打合せをします。
その際、所轄の消防によってさまざまな基準が異なるケースがあります。
※アイテックは千葉の地元に根ざした消火設備会社としてご信頼をいただいています。

06.消防届出書類等作成

設備詳細の設計を行い、施工手順を打合せしたうえで、届出書類を作成します。

07.消防設備工事

工事から試験調整までを念入りに行い、異常なく作動することを確認します。

08.消防検査

消防検査の日程調整から検査立会いまで、責任を持ってお客様とともに実行いたします。

09.竣工引渡し

取扱のご説明と、所轄署への書類提出・申請を完了します。
お問い合わせ

© ITEC all rights reserved.